よくあるご質問
お客様から寄せられたご質問を製品ごとに掲載しています。
乳化剤
- Q.HLBとは何ですか?
- A.Hydrophile Lipophile Balanceの略で、乳化剤の親水性、親油性の目安として用いられる指標です。当社の乳化剤(リョートー™シュガーエステル、リョートー™ポリグリエステル)は幅広いHLB範囲をカバーします。
- Q.リョートー™シュガーエステルはどのようにして作られますか?
- A.リョートー™シュガーエステルは、ショ糖を親水基とし、植物油脂由来の脂肪酸を親油基としてエステル結合させて得られます。
- Q.リョートー™ポリグリエステルはどのようにして作られますか?
- A.リョートー™ポリグリエステルは、植物油由来のグリセリンを脱水縮合によりポリグリセリンにしたあと、植物油由来の脂肪酸をエステル結合させて得られます。
- Q.リョートー™シュガーエステルを使用した食品への表示方法はどうなりますか?
- A.本品を食品に使用した場合の表示は、原則として「ショ糖脂肪酸エステル」または「ショ糖エステル」ですが、乳化剤の目的で使用した場合は「乳化剤」という一括表示が可能です。また、ガムベースの目的で使用した場合には「ガムベース」と一括表示することができます。
- Q.リョートー™ポリグリエステルを使用した食品への表示方法はどうなりますか?
- A.本品を食品に使用した場合の表示は、原則として「グリセリン脂肪酸エステル」または「グリセリンエステル」ですが、乳化剤の目的で使用した場合は「乳化剤」という一括表示が可能です。また、ガムベースの目的で使用した場合には「ガムベース」と一括表示することができます。
- Q.リョートー™シュガーエステルの性状は?
- A.粉末状、ペースト状、フレーク状のものがございます。銘柄によって性状が異なりますので、詳しくは当社営業担当までお問い合わせください。
- Q.リョートー™ポリグリエステルの性状は?
- A.ペースト状、フレーク状、粉末状のものがございます。銘柄によって性状が異なりますので、詳しくは当社営業担当までお問い合わせください。なお一部粘性の高い製品がございますが、加温して流動性を持たせた上でご使用いただくことをお勧めいたします。
乳酸菌
- Q.ラクリス™-Sはアイスクリームや氷菓に使用できますか?
- A.使用できます。ただし、乳等省令の規定により、発酵乳または乳酸菌飲料を原料として使用したものに限って使用が可能です。また、食品衛生法等の規定により乳酸菌を含む生菌数の規格が定められている食品(牛乳、生食用かき、氷雪、ゆでだこ、冷凍食品など)への使用は避けてください。
- Q.ビフィズス菌とラクリス™-Sを比較し、ラクリス™-Sの優位点は何ですか?
- A.一般的にビフィズス菌は酸素で死滅する性質があり、加工食品への使用が困難ですが、ラクリス™-Sは酸素存在下でも死滅せず熱・酸・圧力・糖に対する耐性に優れているため、食品加工が容易です。
- Q.ラクリス™-Sは植物性乳酸菌ですか?
- A.乳などの動物性食品に由来した乳酸菌を動物性乳酸菌、漬物などの植物性食品に由来した乳酸菌を植物性乳酸菌と呼称する分け方がされており、その定義をあてはめると緑麦芽由来のラクリス™-Sは、植物性乳酸菌と呼称することはできます。しかし、この呼び方は世界的に共通した定義として定められたものではないため、当社としては現時点で積極的にラクリス™を植物性乳酸菌と定義づけるのは差し控えています。
- Q.ラクリス™-Sを摂取したとき、体内のどこで発芽するのか?
- A.胃酸のような低pHで胞子が活性化し、発芽が促進されることが明らかになっていることから、十二指腸・小腸で発芽し、その後、小腸・大腸で栄養細胞となって分裂・増殖を行うことが推測されます。摂取するのを中止すると約1週間で排便により自然に体外へ排泄されます。
- Q.ラクリス™-Sと他の生菌を配合した製品で、それぞれの菌を分別測定する方法はありますか?
- A.複数の生菌が含まれる製品における菌の分別測定方法は、配合される菌の種類によって個別の検証が必要なため、それらの方法を当社で提供することはしていません。納豆菌との分別測定方法については、検証した参考データがありますので必要の際はお問い合わせください。
- Q.食品に「乳酸菌ラクリス™入り」と表示したいのですが・・?
- A.ラクリス™は当社の登録商標です。食品のパッケージ等へ表示される場合は、当社営業担当までお問い合わせください。
抗菌・鮮度保持剤 ワサオーロ™
- Q.ワサオーロ™が抗菌・鮮度保持剤の特徴をもつのはなぜ?簡単に言うとどういう仕組みですか?
- A.ワサオーロ™はワサビやカラシの香り成分であるアリルカラシ油を主成分としています。アリルカラシ油にはカビや細菌等の増殖を抑制する効果があるため、食材の腐敗などを抑制する抗菌・鮮度保持剤となります。
- Q.実際の原料は?
- A.アリルカラシ油は、ワサビや西洋ワサビにも同様に含まれますが、原料の安定供給性と経済性よりカラシ(マスタード)種子を使用しています。
- Q.ワサオーロ™で処理した食品に移り香はないのですか?
- A.基本的には常に効果と食味への影響をお客様の方でご確認いただいて問題がない場合にのみ採用になります。実際の製品化に際しては、対象食品毎に最適なアリルカラシ油含量および放出挙動の製品を推奨させていただきます。
- Q.ワサオーロ™の効果は殺菌ですか?
- A.高濃度では殺菌作用がありますが、官能的に影響のない範囲で使用した場合は静菌作用になります。(1)カビ・酵母 (2)グラム陰性細菌(大腸菌等) (3)グラム陽性細菌(黄色ブドウ球菌等)の順に強い効果を示しますが芽胞菌や乳酸菌に対しては比較的効果が弱いのでこちらでお困りの場合は別途販売しているホップ抽出物配合製剤の「EXT」または「ホップレックス™」をご使用ください。
- Q.ワサオーロ™の効果はどれくらい持続しますか?
- A.効果の持続期間は対象物の初発菌数や菌叢により異なるため一概には言えませんが、大腸菌を用いたモデル実験の系では30℃保存で16時間後まで増殖を完全に抑制することが確認されています。
- Q.ワサオーロ™の主な用途は?
- A.フィルム、シートおよびラベルタイプの商品は主に弁当・惣菜・製菓・パン分野で使用されています。またパウダーやエマルジョンタイプの食品添加物製剤は漬け物や海産物の日持向上目的で使用されています。
- Q.ワサオーロ™の効果は抗菌・防カビのみか?
- A.ワサオーロ™の効力主成分でアリルカラシ油はカビや細菌の増殖抑制以外に、害虫の防除効果やカット野菜の褐変防止ならびに青果物の熟成抑制効果等も有するため、これらを目的とした使用も可能です。現在、大手スーパーのショーケースに使用されているカセットは不快害虫の忌避効果を目的とした使用の一例です。
酵素剤
- Q.至適条件(温度、pH)から外れた条件で酵素剤を使うことは可能ですか?
- A.至適条件での使用は必須ではありません。製造工程上の制約もあるため、実際には至適条件から外れた条件で使用されることも多く、その場合は反応時間や添加量を調整することで目的を達することができます。
- Q.酵素剤はどのように作られるのですか?
- A.酵素の種類により由来は様々ですが、麹菌などの微生物や植物から酵素たんぱく質を抽出し、精製したものが酵素剤です。ちなみに、麹菌に代表される微生物によって酒や味噌、醤油ができるのは酵素のはたらきによるものです。詳しくは、「酵素とは?」のページもご参照ください。
糖質
- Q.エリスリトールは食品ですか?食品添加物ですか?
- A.食品です。エネルギー値0kcal/gの糖質です。
- Q.エリスリトールを焼き菓子に使用したいのですが、焼き色は付きますか?
- A.エリスリトールは糖アルコールであり、アミノ酸との反応(メイラード反応)による褐変はありません。例えば、焼き菓子中の糖質をすべてエリスリトールに置き換えた場合、焼き色は付きにくくなります。
- Q.エリスリトールを食べるとお腹が緩くなるのですか?
- A.エリスリトールは他の糖アルコールと同様に、大量に摂取すると、体調や体質により、一時的に緩下作用(下痢)を起こすことがあります。
詳細は、「製品情報>糖質>エリスリトール>使用上の注意」をご覧ください。 - Q.エリスリトールはアレルギー反応を起こすのですか?
- A.ごく稀にエリスリトールによりアレルギー反応を起こす体質の方がいらっしゃいます。アレルギー症状が出た場合には、摂取を控えていただき、医師へ相談いただきますようお願いいたします。
- Q.オリゴトースは保湿性においてトレハロースの代替となりますか?
- A.トレハロースは二糖、オリゴトース(マルトトリオース)は三糖であり、化学構造は異なる物質ですが、どちらも保水力に優れた糖質なので、用途によっては代替可能です(例えば、カスタードクリームにおける冷解凍時の離水防止については、トレハロース以上の効果が確認されました)。
着色料
- Q.色素の安定性をよくする方法を教えてください。
- A.一般的に、酸化防止剤(ビタミンCやローズマリー抽出物)等を併用することで安定化される傾向にあります。ただし対象とする色素や添加した食品の種類にもよりますので、詳しくは当社営業担当までお問い合わせください。
- Q.ビタミンB2(リボフラビン)がうまく水に溶けません。
- A.ビタミンB2は水溶性のビタミンではありますが、あまり水への溶解性は高くありません。またその結晶形状からダマになりやすい性質があります。水へ添加するコツとしては、ダマにならないよう粉末状で少しずつ添加し、添加後すぐに撹拌すると多少溶けやすくなります(水温:10~30℃推奨)。
栄養強化剤
- Q.栄養強化目的で使用するビタミンEと酸化防止目的で使用するビタミンEはどう違うのですか?
- A.栄養強化目的で使用するビタミンEはα-トコフェロールのみを指します。一方、酸化防止目的で使用されるビタミンEは、α-トコフェロールの他、β,γ,δ-トコフェロール等を含めたいわゆるミックストコフェロールのことを指します。
- Q.天然ビタミンEの原料は何ですか?
- A.大豆油や菜種油の製造過程で生じる脱臭留出油です。
- Q.栄養機能食品とする場合、どの位の量が必要ですか?
- A.ビタミンE(α-トコフェロール)として1日当たり1.89mg(下限値)~150mg(上限値)です。
栄養機能表示は「ビタミンEは、抗酸化作用により、体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康維持を助ける栄養素です。」です。 - Q.ビタミンB2(リボフラビン)がうまく水に溶けません。
- A.ビタミンB2は水溶性のビタミンではありますが、あまり水への溶解性は高くありません。またその結晶形状からダマになりやすい性質があります。水へ添加するコツとしては、ダマにならないよう粉末状で少しずつ添加し、添加後すぐに撹拌すると多少溶けやすくなります(水温:10~30℃推奨)。
酸化防止剤
- Q.イーミックス™は脂溶性ですか?水には溶けますか?
- A.イーミックス™は油に分散するオイル製剤と、水に分散する乳化粉末及び乳化液のラインナップがあります。幅広い加工条件に合わせてご使用いただけます。
- Q.イーミックス™-Dはイーミックス™-35L~95L等と種類が異なるようですが、特徴を教えて下さい。
- A.イーミックス™-Dは熱安定性および酸化防止効果の高いd-δ-トコフェロールを高濃度に含んだ製品です。特に高温で加熱するフライ油やフライ食品の酸化防止に適しています。
- Q.サンフード™は動物性油脂にも植物性油脂にも効果がありますか?また、より効果がでるのはどちらですか?
- A.サンフード™は動物性油脂にも植物性油脂にも濃度依存性があり良好な酸化防止効力を発揮します。また、サンフード™は同じく酸化防止効果のあるビタミンC(水溶性)やビタミンE(脂溶性)を併用することで相乗効果も期待できます。
- Q.サンフード™を食品中に配合する場合の目安量は?
- A.配合する食品の種類によりますが、サンフード™原末換算で30~100ppm(0.003~0.01%)程度で効果が期待できます。上限としては、カテキン類の苦味の閾値から、サンフード™原末換算で200~300ppm(0.02~0.03%)程度と考えられます。
多糖類
- Q.多糖類はどのようにして溶解するのですか?
- A.多糖類は、冷水溶解性のものと加熱溶解性のものがあります。冷水溶解性の粉体は、水に溶解時、「ママコ」になりやすい傾向があります。これを防ぐには、水を十分に撹拌しながら少量ずつ分散させる必要があります。それでも「ママコ」が発生する場合は、数倍量程度の砂糖など水に溶けやすい粉末と多糖類粉末をよく混合した後、水に少量ずつ分散することにより「ママコ」の発生は抑制されます。加熱溶解性の多糖類粉末は、温水に分散すると「ママコ」の発生があります。室温の水に粉末を撹拌しながら分散した後、加温することにより、「ママコ」の発生は抑制されます。
- Q.粉体を殺菌する事は可能ですか?
- A.三菱ケミカルは粉体のUV殺菌処理方法により、粉体を非加熱殺菌する受託を行っております。一般生菌だけではなく、耐熱芽胞菌などにも安定した殺菌効果を発揮します。但し、対象物質の粒径や構成物質などで効果が異なります。例えば色素やタンパク質などUV吸収帯を有する物質には効果が低い場合があります。
- Q.多糖類はどのように製造しているのですか?
- A.三菱ケミカルの多糖類は、海外から輸入した海藻や種子由来粉末の原料を使います。まず原料を熱水で溶解して不純物をろ過で除去し、透明な多糖類水溶液を得ます。その後アルコールを加えて多糖類を析出させ、固液分離・乾燥・粉砕工程を経て、精製多糖類粉末を得ます。そして多糖類粉末単独、又は他の粉末とブレンドし、様々な製品を製造しています。
日持向上剤
- Q.リゾチームを食品に使用した際にアレルギー表示は必要ですか?
- A.リゾチームは鶏卵の卵白から抽出した酵素になるため、食品に使用した際は卵のアレルギー表示が必要になります。
- Q.アミカノン™は食品にどのように使用するのが良いですか?
- A.アミカノン™は粉末状の製剤であり、塩や砂糖等の他の調味料と同様に食品に添加してお使いいただけます。また、水への分散性に優れており、水や料理酒等の液体に溶かして使用していただくことで、食品により均一に添加することが出来ます。
健康食品素材
- Q.オリーブ抽出物は一般食品にも使用可能でしょうか。
- A.いずれの製品も使用可能です。使用される際の条件については別途ご相談下さい。
- Q.サンフェロール™を使用した食品への表示方法はどうなりますか?
- A.食品添加物表示として、「クエン酸第一鉄ナトリウム」、「クエン酸鉄ナトリウム」、「クエン酸鉄Na」となります。
その他
- Q.三菱ケミカルの製品を店頭で購入することはできますか?
- A.当社の商品は業務用であり、個人のお客様への販売はしておりません。