酵素剤コクラーゼ™・G2
力価
- アミラーゼ液化力:40,000 u/g 以上
- アミラーゼ糖化力:40,000 u/g 以上
特長
コクラーゼ™・G2には、麹菌産酵素をはじめ清酒醸造に求められる酵素が効果的に配合されています。糖化力のみでなく、液化力も高く、さわやかでコクのある上品な甘さをもった製品ができます。
コクラーゼ™・G2を清酒醸造に利用することにより、次の利点が期待できます。
- 1.麹製造工程の省力化によるコストダウン
- 2.一日の仕込み量を増やすことによる生産効率の向上
- 3.製麹中の糖質(炭水化物)の損失を減らすことによる収量の増加
- 4.麹の品質のフレを減少させることによる、もろみの品質の安定
成分及び重量%
成分名 | 配合量 |
---|---|
グルコアミラーゼ | 30% |
α-アミラーゼ | 10% |
食品素材 | 60% |
包装形態・外観
- 1kg:ポリ袋・紙箱
表示方法
酵素特性(pH、温度)
- 最適温度:50~55℃
- 最適pH:4.5~5.5
使用方法
酵素四段仕込みの使用例
原料配合割合
四段用白米 | 100kg |
---|---|
仕込み水 | 150L |
乳酸 | 約13mL(汲水をpH4.8~5.0に調整) |
コクラーゼ™・G2 | 50~70g |
使用手順
- 1.仕込みタンクに45~50℃の温水150Lを入れ、乳酸約13mLを加えてpHが4.8~5.0になるように調整する。
- 2.コクラーゼ™・G2(50~70g)を約500mLのぬるま湯(約30℃)によく溶かして酵素液を作り、蒸米投入直前にタンクに加えます。直ちに蒸米(約80℃)を投入し、軽く「かい入れ」して温度を55℃にします(先に蒸米を投入して55℃にし、後から酵素液を加えても構いません)。
- 3.そのまま温度を55℃に保ち、10~12時間かけて糖化します。この時の温度管理は非常に大切で、タンクの保温には注意してください。糖化が終了する頃にはボーメは約16度になります。なお、この時期に「かい入れ」し過ぎて蒸米が糊状になると、甘さが出なくなります。
- 4.糖化終了後、直ちにもろみに添加します。また、高温糖化酒母を使用する場合のように、急冷して添加しても構いません。いずれにしても長時間放置すると、ボーメは上がりますが香気が悪くなり、雑菌繁殖の恐れもあるのでご注意ください。
- ※酵素剤を溶かす水は、50℃以上、pH3以下にならないようご注意ください。
- ※水に溶かした酵素剤は、保存せずに1回毎に使い切るようにしてください。
- ※酒税法上、米麹と併用する原料(米)の重量の1,000分の1以下での酵素剤の使用が認められています。